事務職の日々

平凡な毎日を通して思う色んな事

Winny(映)を見た

Winnyという映画を見た。
面白いというよりも考えさせられた。
この映画を見ると日本人の考え方がものすごくわかりやすく表現されていると思う。
開発者が考えなかった使い方をなされたことに対して、その製作物の製造、配布による責任を問う裁判の行方を描いた映画といえばいいだろうか。
この映画を製作した側はもちろん主人公に対して肯定的な考えを持っているというバイアスがかかっているということを前提にしたとしても、日本という国の先行きが決して明るいものではないのだと思い知らせてくれる。
新しいものを作る人を罰するよりも、それを悪用することができない新しい法律を作ることの方がよほど現実的だし、日本という国のためになるのではないかと思う。
未知のものを怖がるよりも試してみるべきだと思う。
試してみなくては問題点もわからない。つまり『失敗なくしては成功はない』ということなのである。
日本という国は『万全でないといけない』といった完ぺき主義に支配されているのではないだろうか。
『万全』を目指すうちに世界から取り残されてしまう。
ガラケーの開発からスマホの開発に移行できず国産スマホが作れなかった理由はここにあると思う。
ニッチなものももちろん需要はあるだろうけど、どんどん日本が取り残されて行ってる感じがして怖い・・・


映画のほうは☆3.5って感じかな。
個人的に主演の東出さんは演技は巧みなわけじゃないが独特の雰囲気があってわりと好き。