事務職の日々

平凡な毎日を通して思う色んな事

少しまじめな話になりますが・・・

私にはあまり会うことはありませんが子供のころからたまに我が家にふらっとお土産をもって訪ねてくる障害のある親戚のお姉さんがいます。
最近一族の法要がありましたがそのお姉さんは出席していませんでした。
不幸があったとも聞いておらずどうしておられるのかと気になりました。
いつも冠婚葬祭には義理堅く出席される方だったので心配になりほかの出席者の方に尋ねましたら、現在遠方の施設でお世話になっているとのことでした。
長らくお会いしていなかったということもあり、兄弟で一度お見舞いに伺うことになり、訪ねてきました。
元々障害はあってもなかなかにアクティブな方だったのですが、加齢により体の自由が利かなくなりほぼ寝たきりの状態で食事も介助がないとできなくなっていました。
子供のころにこのお姉さんが訪ねてくるたびにわけのわからない不安が心にこみあげてきて、どんな風に接したらいいのかわからなくて周りをきょろきょろ見回して、同じような態度で接しなくてはいけないと感じていましたが、体が不自由だったので一緒に食事をするとこぼしてしまったりするので、いつもタオルでお姉さんの手や口元を吹いたりしたのを覚えています。
お姉さんは私たちの顔を見ると涙を流して喜んでくれました。
思わず持っていたハンカチで涙をふくと、「昔もふいてくれたなあ」と言って笑っていました。お姉さんがもっとお元気だったころにもっとお会いしておけばよかった。
自分の心の中の不安に勝てず会おうとしてこなかったことが申し訳なくなりました。
自分の生活に振り回されてお姉さんのことを思い出すこともなく、たまに会うと私の心に不安をもたらし、なぜか怖いと感じていたお姉さん。
今この年になっても、正直どんな風に接してよいのかわからないけど、少し遠いけどもう少し頻繁にお見舞いに行こうと思いました。